モレノ視点で山中慎介(再戦)を振り返る
バンタム級最強を証明するためにKOだけを求めた山中慎介、そしてスタイルを変えてまでKOにこだわり散っていったモレノ。
この両者の激突がとんでもない名勝負を生み出しました。
山中の精神力、パンチ力には脱帽ですがその陰にはモレノというライバルの存在があってこそで
負けて尚強し
と思ったファンも多かったのではないでしょうか?
絶対的に山中慎介を応援しながらもモレノの戦い方に驚きと感動をしてしまいました(-.-;)
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山中慎介との再戦でモレノが実践したこと
今回のモレノは明らかに戦い方を変えてきました。
1Rから積極的にパンチを繰り出し、はっきりとKOを狙うスタイル。
実際、開始直後から山中はモレノの強打を何発も被弾し、いつKOされてもおかしくない状況が続きましたね。
前回の反省とソリス戦(山中が2度のダウンを喫した)の研究から
各ラウンドで明確に差をつける。そしてKOで決着をつける
を徹底して実践したわけですね。
この作戦は一見、当たり前のように見えますが、かつて同階級(WBA)で12度も防衛をした元スーパー王者が築き上げた必勝パターンを捨てて戦いを挑んでいることに感動しましたよ。
(もちろん山中の応援しながらですよ!)
あそこまで倒しに来なくても1Rを見た感じだと出入りを繰り返してポイントで翻弄することも出来たようにも思えます。
もちろん前回がそれで負けているので倒しに来ているのですが
はっきりと倒してやろう
と、あのモレノが攻撃重視できてくれてありがとうと言いたいです(笑)
どう考えてもモレノにとってはリスクが大きいですから。
セコンドの指示も『もっと明確に差をつけろ!』ということで陣営を含めての覚悟が見られましたね。
そして前回の判定で同じく悔しい思いをした山中もよりリスクを冒して『倒して実力の差を見せつけよう』としてくれたことが最高の展開につながりました。
モレノとしては、4月に同じパナマ人のジェスレル・コラレスが奇襲をかけてスーパー王者の内山高志からタイトルを奪ったことの再現をイメージしていたのかもしれませんね。
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モレノの試合後のコメントと今後について
モレノの試合後のコメントは
勝つためにリスクを冒して倒しにいった。
山中はグレートなボクサー。非常にパワフルで素晴らしい左を持っていた。今後は階級を上げて戦っていきたい。
と前回同様、真摯なコメントを残し現役続行も示唆しています。
前回の対戦で多くのファンが、
やっぱりモレノは強いんだな
と思いましたがKO負けした今回の方がより強さを印象づけた気もします。
でもやはり敗因としては
築き上げたスタイルを変えすぎたこと
にあるのでしょうかね。
まぁ、そこは来月のボクシング・マガジンで専門家の意見を見ることにしよう(^_^;)
いずれにしても今回のモレノの戦いっぷりに感動したのでモレノ側から書かせてもらいました。
(山中の凄さは多くの人が書くと思うので・・・笑)
本当に熱い試合をありがとう!!
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