藤本京太郎はヘビー級で世界挑戦は可能なのか?
藤本京太郎がボクシングヘビー級でアジア初の東洋太平洋王者になりました。
藤本京太郎といえば、K-1時代にピーター・アーツやバンナを下したことでインパクトを残しましたね。
そしてK-1で23戦戦っていて5敗していますが、実はKO負けは1度もありません。
K-1ヘビー級でKO負けがないのは予想外でした。
敗戦の5つは、テイシェイラ、ルスラン・カラエフ、タイロン・スポーン、セームシュルト、ケガール・ムサシですが判定負けです。 (通算戦績:23戦18勝(9KO)5敗)
京太郎はボクシング転向後も日本ヘビー級が56年ぶりに復活するなど話題になっていますし、キャリアも順調に積んでいます。
そういう意味では日本人ヘビー級ランカーとして期待したくなりますが実際には、
ボクシングヘビー級で日本人が世界王座に挑戦できるわけがない
と思っている人がほとんどのはず。
前例のないことなので、あとどのくらいのステップを踏めばいいのかも含めて全くイメージが沸かないというのが現状ですね。
実際にどのくらい険しい道なのでしょうか?
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藤本京太郎の戦績・実績は?
藤本京太郎は1986年生まれの30歳(2017年2月現在)で戦績は17戦16勝(8KO)1敗。
1敗は6戦目(2012年12月)に東洋太平洋ヘビー級王座決定戦でオーストラリアのソロモン・ハウモノに5RTKO負けを喫しています。
これまでの対戦相手としては、
- オケロ・ピーター(WBC世界ヘビー級で挑戦経験あり):京太郎の6RTKO勝利
- 石田順裕(元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者)(ミドル級でゴロフキンに挑戦経験あり)
などがいます。
石田はラスベガスでカークランドを破ったことですね。
京太郎には2度判定負けを喫していますが、さすがにヘビーはキツいかと。
そして京太郎の主だった実績としては、
- 日本ヘビー級王座獲得
- 日本人で初めて東洋太平洋王座を獲得した
- 日本人初のヘビー級世界ランク入りを果たした
という点です。
2017年1月にWBOで15位、2月にはWBCで12位にランクインしています。
京太郎が日本人ヘビー級ボクサーとして数々の記録を塗り替えてきたことは間違いありません。
ただ日本ヘビー級王座が56年ぶりに復活したりと比較対象が見えにくいのも事実です。
さらに世界ランク15位以内だと世界挑戦は可能ですがヘビー級においてはまだまだ先は長いというのが現状です。
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ヘビー級の世界戦を組むには?
ボクシングヘビー級はアメリカボクシングの歴史でもあり、これまでの世界王者のほとんどがアメリカ人です。
日本では軽量級がメインなので10~15位の世界ランカーでの挑戦も珍しくありませんが重量級ではそうはいきません。
(日本人が軽量級で世界挑戦する場合のほとんどが日本開催ですよね)
2000年ごろからレノックス・ルイス(イギリス)やクリチコ兄弟(ウクライナ)など他国でもスター選手が出ていますが王座獲得回数で見ると約9割がアメリカになります。
ヘビー級の場合には主に米国で開催されること、 ヘビー級タイトルマッチはメインイベントがほとんどなので挑戦者も米国で支持されていること である必要があります。
そしてボクシングは興行なのでプロモーターが需要になりますが、日本ではそのようなパイプがありません。
ヘビー級で世界戦を組めるプロモーターはある程度決まっているのでそれらと契約する必要がありますし、当然名を売っていかないとそれは難しいわけです。
どうしてもネガティブな書き方になってしまいますが
まだまだ先は長いですよ
この先で京太郎の世界挑戦が決まったとすればそれは本当に凄いこと
だということです。
でも最近では4団体王者からアメリカが消えるなど状況は変わりつつありますし世界を驚かす日本人アスリートは増えてますからいつかは果たせるものだと思っています。
まずは先駆者としての京太郎がどこまで行けるか見届けたいですね。
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